富士吉田出身、現在スウェーデン在住ケイゴマンのコラムです。
エルバフの伝統菓子とFika
突然だけど、僕は少年ジャンプを読み続けて20年以上になる。
ほとんどの人が知っていると思うけど「ワンピース」はもう国民的マンガだよね。
ビックマムっていうキャラクターが出てくるのだけど、小さい頃にエルバフの伝統菓子として「セムラ」を食べるのだよね。(きっとエルバフって北欧由来なんだろうね。あ、ついジャンプキッズとしてあらぬ方向に。)
それでこの前、学校で友達が「今日はセムラの日だよ」って、セムラ、セムラ騒いでたので「セムラ」食べてみたの。
「セムラ」は焼き菓子なのだよ。
シュークリームとまではいかないけど、柔らかめのパンに生クリームがはさまっていて、
さらに中に、濃厚なアーモンドペーストが隠れていて。しつこそうに見えて、ペロリですよ。ペロリ。ウィキペディアを見ると、カジヒデキさんがセルマを好きすぎて、「セムラソング」なるものを作っているそう。スウェーデン大使館でも紹介されてて、どうやら春を告げるお菓子として楽しまれてるんだって。だから、どの喫茶店でもセルマを扱ってるんだね。ご多分にもれず、この田舎の街でもみんな普通に食べてるのよ。
FIKA
ところで、去年の11月からこのコラムを書きはじめて、もう3月なんだけど、みなさん、おわかりいただけただろうか。。。。ほとんど、スウェーデンの生活についてふれていないことを。。。
学校が忙しいってことと、山梨について書くっていうことが前提みたいなのにあったから、なんかあまりふれずにいたっていうことに気づいたので、今回スウェーデンの文化を紹介したいなって思ったのだよ。
北欧に訪れた人や住んだとこがある人が必ず紹介するであろう、fika(フィーカ)をちゃんと書いておこうかと。「セムラ」めっちゃおいしかったからね。スウェーデンのお菓子はレベルが高いのだよ。それはfikaが関係してんじゃないかと。
まずこの動画を見てほしい。
序盤は重たいフンイキなのだけど、サビは陽気にfikaについて歌ってる。簡単に言ったら、「おやつタイム」のこと。コーヒーや紅茶やらを片手におやつを楽しむのだよね。
自分の感覚だけど、みんなこの「おやつタイム」をめっちゃ大事にしているのよね。
授業の合間にもfika
ワークショップをしていてもfika
フィールドワークに行ってもfika
スウェーデン人の友達に家に招待されたときも、「fikaを一緒に楽しもう」だった。
なんで、こんなに定着しているのかちょっとスウェーデン人の友達に聞いてみたのだけど、物心ついたことから家族が絶対にfikaを朝と3時ごろにするっていうのが決まりだったから意識したことすらないなぁっていってた。職場でも、fikaをちゃんととることが奨励されてて、職場によってはおやつを買うサポートもあるらしい。友達の職場では週に1回は大きめなおやつタイムがあって、職場のグループでワイワイ、モグモグしてたんだって〜!
fikaの文化ってすごくいいよ。スペインのシエスタまではいかないけどさ、ちゃんと休憩して、一息つこうよってことじゃない。なんかそういう休憩の時にいいアイディアが生まれたり、リフレッシュができて生産性が上がるよね。おれ、おばーちゃんとかが必ず自分ちの漬物とかをあてにして、お茶休憩をするのが大好きだったことを思い出した。
fikaと漬物だとだいぶオシャレ度が違うけど笑
この記事を読んでいる、あなた!お茶の時間だよ〜!