2021.11.09

【REPORT】HATAORIMACHI FESTIVAL 2021 -前編-


秋の深まりを感じる10月末、3年ぶりにハタオリマチフェスティバル、通称「ハタフェス」が開催されました。

ハタフェスは、富士吉田市・西桂町の織物工場の職人さんによるファクトリーブランドグッズはもちろんのこと、全国から個性あふれる魅力的な出店者さんが集まるイベントです。クリエイターさんによるファブリックグッズの他、古道具や日常に彩りを与えてくれる雑貨、美味しいフードや、ワークショップにまち歩き、トークショーに音楽会と、富士山の麓を存分に楽しめる2日間です。

2019年は大型台風、2020年はコロナにより中止となってしまったため、みんなが心からハタフェスの開催を待ち望んでいました。今年のハタフェスは、イベント会場が下吉田エリアにぎゅぎゅっとまとまっていたので、徒歩でもとっても周りやすくなっていました。まずは、ハタヤさんたちの笑顔に会いに行くために、ファクトリーブランドが多く集まる、日本ステンレス工業ガレージ内へGO!

マスクの下で笑顔が輝くファクトリーブランドゾーン


こちらのエリアには、リネン専門の織物工場TENJIN factory、オーガニックコットンのパイオニア前田源商店、テキスタイルのクリエイションに惹き付けられるWatanabe Textile、ネクタイ&ストールの富士桜工房(山崎織物)、極細天然繊維のストールが人気のmuto、パジャマブランドMEHOME WEAR(渡明織物)、産地の専門商社フジチギラ、傘の槇田商店、後染め加工専門工場の丸幸産業など、郡内産地のファクトリーブランドが勢揃い!全国の繊維産業にまつわるファクトリーブランドも軒を連ね、とても華やかな空間になっていました。コロナ禍で、なかなかみなさんとお目にかかれない期間が続いていましたが、その間ファクトリーブランドからは様々な新商品が発売されていましたので、ご紹介させていただきます!

新商品が盛りだくさん


ステンレス工業のエントランスで目立っていたのは、前田源商店の愛らしいフォルムが魅力的なお洋服たち。テキスタイルデザイナーYUMI YOSHIMOTOによる、おうちの中でも美しい自然を感じることのできるテキスタイルが、可憐なシャツになっていました!オーガニックコットンの生地がお肌を優しく包んでくれます。上の写真は、産地に新しく生まれたパジャマブランドMEHOME WEAR(メホメ ウェア)です。この産地が江戸時代に花開いた織物技術が裏地ですが、その裏地の技術を使ってお肌に触れる面はつるつるな裏地用の生地、表面は吸収性抜群の麻と綿を使った、風呂上がりに袖を通すと抜群に気持ちが良いパジャマです。他にもフジチギラではwarm farm(ウォームファーム)を初めてリリースされていました。ウォームファームとは、山梨県の特許技術を活用した”太陽の光を吸収して発熱保温するウール糸”VANAWARM(バナウォーム)で作ったあったかブランドです。只今、クラウドファンディングも実施中なので、是非応援よろしくお願いします!

産地ならではのその場でオーダー出来る1点ものも



ハタヤさんと会える「ハタフェス」ならではの、その場で注文できるオーダー商品もありましたよ!リネン専門の織物工場TENJIN factory(テンジンファクトリー)では、リネンのバッグに刺繍を施すことの出来る名入れバッグが誕生していました。自分のイニシャルを入れたり、大切なひとのイニシャルを入れてギフトにしたりと、贈り物としても楽しめるバッグです。内ポケットも付いていてとっても使い勝手が良さそうでした。槇田商店と手元専門店の大森商店によるコラボ企画、オリジナル傘のオーダー会も人気でした!創業150年の槇田商店は、傘生地から傘の組立てまで自社工場で一貫生産できる世界で唯一の工場です。その槇田商店で作った傘の手元を、大森商店が作った手元に変えることができるという、テキスタイルラバーたちは心を鷲掴みにされちゃう企画です。

お祭りならではの大特価も!?


目を疑うような、目玉企画も発見しましたよ!なんと、シルクカシミアのストールが当たる1000円ガラポンくじが開催されていて、思わず笑ってしまいました!大当たりは、普段であれば2〜3万円するはずのストール。ハズレはデットストックのストールなのですが、高級ウールストールにシルクのニードルパンチを施したストールを発見。絶対に市場では手に入らないストールが並び、ある意味フェスティバルになっていました。笑

他にも、定番商品から限定品、新商品までさまざまな商品が並び、ワクワクが止まりませんでした!


Watanabe Textileの大判ストールを身につける素敵な女性も発見。

3年越しでついに開催出来た黒染め加工展


一昨年、昨年に開催予定だった丸幸産業による『黒染め加工展』も、ついに開催することが出来ました!こちらの展示は、個人の方からの染め直しのオーダーをいただいた洋服約180着の黒染め洋服展です。シミや色褪せ、色落ち、日焼け、脱色、黄ばみなどで、気に入っていたのに汚れてしまって着ることの出来なかった洋服たちが、黒の染め直しによって蘇りました。

全国の織物に触れられるのもハタフェスの魅力



富士山の麓に全国の織物産業が集結するのも、ハタフェスの醍醐味です。日本ステンレス工業ガレージ内には、群馬県桐生のふふふによるボードゲームや半幅帯が素敵なOLN、福井県の細幅織物工場レピヤンリボンや、福島県会津からははらっぱ、静岡県浜松からは古橋織布など、織染産業にまつわる日本のファクトリーブランドのトップランナーたちが集結し、会場はとっても賑わっていました。世界中の人々を魅了する富士山も、初日はバッチリ顔を出してくれていたので、遠方からお越しのみなさんにも富士山をお見せすることが出来たので嬉しいです。

産地の生地でセミオーダーの服を作ってくれる流しの洋裁人



日本ステンレス工業を出ると、すぐ目の前のお店に流しの洋裁人の原田陽子さんを発見。原田さんは、全国各地の織物産地を訪ねてその土地でつくられた生地を用いて、流しの洋裁人としてセミオーダーで洋服を製作する活動をされています。持参したミシンや裁縫箱の道具を使って、その場で仕立てていく様子は圧巻です!この日は、世界でたった一着だけの貴重な洋服を作って欲しい原田さんファンが、全国からひっきりなしに訪れていたので、おしゃべりする暇もありませんでした。笑 話せば話すほど、織物と洋服の魅力に触れることができるのが彼女の魅力。郡内産地のテキスタイルを身に纏いたいけれど、今回注文しそびれてしまった方は、春木屋富士吉田店に彼女の作ったお洋服がありますので、是非お手にとって見てくださいね。

ネクタイとシャツのコラボレーション

すみれ洋品店では、holo shirtsと羽田忠織物のコラボレーション販売が行われていました。ハタオリマチフェスティバルでスタッフさんたちがとても可愛い蝶ネクタイをしていて目を奪われた方もいらっしゃったかと思いますが、あの蝶ネクタイを作っているのが羽田忠織物です。

羽田忠織物のネクタイは、カラフルで身につけるのがとても楽しくなるネクタイなのですが、そのネクタイに合わせてシャツをオーダーできるオーダーシャツ屋のholo shirts.とコラボ出店していました。襟の形や袖の長さなど、羽田忠織物の可愛いネクタイに合わせて、その場で好きにオーダーすることが出来るなんて、とっても楽しいですよね!

外へ出ると、富士山がもう夕方の顔している!全然回っていないのに!!!笑

大急ぎで東京造形大学とハタヤさんの学生コラボ展に走って行ってきました!

産地の発展に貢献した産学コラボ

フジヤマテキスタイルプロジェクトとは、2009年にスタートした東京造形大学テキスタイルデザイン学科と郡内産地のハタヤさんとが商品を開発するプロジェクトです。テキスタイルデザイナー鈴木マサル氏が監修し、なんと今年で12年目になります。ハタオリマチのハタ印ディレクターの高須賀活良氏はこのプロジェクトの第一期生で、今回のハタフェスに参加しているクリエイターも学生コラボで織物工場とのものづくりを学生のうちに体験するという特別な経験を経ています。

『学生の突拍子もない発想に「NO」を言わずに作ってください』と、鈴木マサル氏に釘をさされたハタヤさんは、最初は戸惑いがあったはずです。だって「金魚を入れる袋に付いている紐を織りたい」「この苔みたいなネクタイ作りたい」と、金魚を入れる袋や苔を持ってとんでもない発想をしてくるのですから。笑

でもそれらの経験を経て、ハタヤさんたちは学生コラボで生まれた商品を引っさげ様々なファクトリーブランドを展開してきました。

今回はどんな作品たちが生まれているのでしょうか。楽しみです!



ぎゃー!またすんごいテキスタイルがたくさん生まれていました!!!経過発表の展示会となっていますが、火祭りやマーブリングをモチーフにした可愛くて不思議な織物がたくさん飾られていましたよ!今回の作品たちは、全てリモートで開発されてきました。コロナ禍で、学生も山梨を訪れることの出来ない状況が続きましたが、会わずともこれほど面白い作品が産まれていることに驚きました。機屋さんたちも12年も学生コラボを経験しているので、学生たちのとんでもアイデアを形にするクリエイション力が高まっているのでしょうね。

ハタオリマチフェスティバルの織物部門を担当している装いの庭の藤枝大裕さんも「この産地の機屋さんは学生コラボを経験しているせいか商品開発に慣れていて、氷室友里さんの織物をつくる時にとても発注しやすかった」とおっしゃっていました。

最後に、この学生コラボや機屋さんのさまざまなお仕事を支えながら、富士山駅のMILL SHOPに置かれた黒板に絵を描いている黒板当番さんに会いに行ってきました。インスタ用に正方形に並べられた過去の黒板作品がズラリ!チョークでこれほどの奥行きが表現できるのかと、画力に見入ってしまいました。しかも隅々まで遊び心に溢れている作品ばかりでずっと見ていても飽きません。フジファブリックの志村正彦さんの似顔絵がまためちゃくちゃ似ていますよね!!黒板当番さんが書かれた志村さんの黒板は、志村さんのお母様の元に贈られたこともありました。

富士吉田市では、富士吉田市出身アーティストであり2009年に29歳で早世した志村さんの代表曲「若者のすべて」を毎年7月に期間限定で防災無線として使用しているので、富士吉田市民は志村さんや彼の楽曲に特別な想い入れがあるのです。

フジファブリックの「ファブリック」が「布」って意味なのを、みなさんご存知でしたか?




今回は、AREA Eの日本ステンレス工業を中心にご紹介させていただきました。実は、ハタオリマチフェスティバルの会場はA〜Kまであります。まだまだ素敵なお店がたくさんありましたので、HATAORIMACHI FESTIVAL 2021 レポート後編でご紹介させていただきますね!

公式サイト:https://hatafes.jp
instagram:@hataorifes / FaceBook:@hatafesjp 

ハタオリマチフェスティバル2021
2021年10月30日(土)10-00-17:00
2021年10月31日(日)10-00-16:00
closing live 17:30〜 ※限定50名
会場:小室浅間神社・中村会館・日本ステンレス工業富士吉田支店・下吉田商店街の空き店舗・新世界乾杯通り・中央まちかど公園 他
主催/山梨県富士吉田市・ハタフェス実行委員会
TEL: 0555-22-1111(富士山課)



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富士吉田市・西桂町までのアクセス

  • 東京から電車
    富士吉田市へ
    新宿駅-(JR中央本線1時間40分、特急60分)-大月駅-(富士急行線50分)-「富士山駅」「月江寺駅」「下吉田駅」
    西桂町へ
    新宿駅-(JR中央本線1時間40分、特急60分)-大月駅-(富士急行線35分)-「三つ峠駅」

    東京から高速バス
    富士吉田市へ
    バスタ新宿-(中央高速バス【新宿~富士五湖線】1時間45分)-「中央道下吉田バス停」または「富士山駅バス停」
    西桂町へ
    バスタ新宿-(中央高速バス【新宿~富士五湖線】1時間40分)-「中央道西桂バス停」

    東京から車
    富士吉田市へ
    東京-(中央自動車道90分)-河口湖IC
    東京-(東名高速道路90分)-御殿場IC-(国道138号山中湖方面20分)須走IC(東富士五湖道路25分)-富士吉田IC
    西桂町へ
    東京-(中央自動車道80分)-都留IC-国道139号線富士吉田方面20分