【REPORT】氷室友里のテキスタイル展 「Park in Fujiyoshida」-前編-
10月1日より富士吉田市のギャラリースペース”FUJIHIMURO”にて、テキスタイルデザイナー氷室友里さんによる布や布にまつわる素材でつくられたあそび心あふれる作品の展覧会、氷室友里のテキスタイル展「Park in Fujiyoshida」が開催されています。ハタ印チームで見学に行ってきたので、この素晴らしい展覧会を写真とともにご紹介させていただきます!
展示空間は「つくるセンター」「みずうみの広場」「おばけの里」「花の庭」「SNIP SNAPの森」と5つのスペースに区切られています。まず目にとまるこの一つ一つのサインデザインが素敵!デザインはminnaさんです。それではまずは「つくるセンター」へ!
「つくるセンター」は作って遊べるワークショップエリアになっています。
この紙は、紋紙(もんがみ)と呼ばれています。織物のデザインは「紋意匠」と呼ばれ、図案を織物上で表現するために、経糸と緯糸の組み合わせを考え、意匠図にまとめます。その意匠図は、紋紙(もんがみ)に変換されて織機に送られます。穴が空いているところは経糸が上がって、生地の表面で言うと緯糸が表に出ます。穴が塞がっているところは経糸が上がらないので、生地の表面では経糸が表に出ます。このように経糸と緯糸に複雑な指示をすることで、生地の上に模様を描く織物を「ジャカード織物」を織ることができるのですが、この紋紙を作るときに出る丸い紙ゴミがこのワークショップの材料になっています。
パンチングマシーンで切り抜かれた小さな丸い紙破片を後染め加工工場の丸幸産業さんで染めたそうです。
これをお花の台紙に飾ります。もうすでに来場者の皆様のかわいいお花が沢山飾ってありました。きっと会期中に部屋いっぱいの花畑になるのではないでしょうか。その工程も楽しみですね!
次は、「みずうみの広場」へ。
つくるセンターとは全く異なる雰囲気の、幻想的な空間になっています。湖の底に潜るとこんな風景が広がっているのでしょうか。とても美しいです。
舟久保織物さんで染められた、麻のほぐし織にみずうみの生物がゆらゆらと泳いでいます。
ほぐし織で染められた経糸が、織機の上で交差するときの美しさを表現しているそうです。舟久保織物さんの工場を見学したときに感じるあの感動を体感できます。
見る角度によって違う表情を魅せる空間づくりに魅了され、しばらくぼーっと居てしまいました。まだまだ展示の半分も見ていませんが、続きは後半でお伝えできればと思います。
“氷室友里のテキスタイル展「Park in Fujiyoshida」”
開催日:2021年10月1日(金)〜2021年11月28日(日)
時間:11:00~17:00
定休日:火・水・木 (※ 祝日である 11/3文化の日 11/23 勤労感謝の日は営業)
場所:FUJIHIMURO(〒403-0009 山梨県富士吉田市富士見1-1-5)
TEL:0555-73-9438
主催:氷室友里のテキスタイル展実行委員会
企画:株式会社HIMURO DESIGN STUDIO
協力:一般財団法人 ふじよしだ定住促進センター / 株式会社装いの庭
グラフィック:minna
※新型コロナウイルスの感染状況によりイベント内容を変更または中止とすることがあります。
【REPORT】氷室友里のテキスタイル展 「Park in Fujiyoshida」-後編-へ