日本屈指の超絶技巧!ほぐし織り
舟久保織物
現在3代目を担っているのは舟久保勝さん。大正13年頃、お祖父さんが舟久保織物を創業しました。創業当初は裏地を織っていましたが、その後傘生地・ネクタイ生地に転換したそうです。1980年代からほぐし織りの傘生地を織り始め、2014年自社にほぐし織りの付け場(経糸捺染工場)を設備しました。現在の主力は、ほぐし織りの傘生地です。ほぐし織とは、経糸の模様が少しずつズレていて、ぼかしたようなムラが優しい風合いの織物。一度「仮織り」をした織物に絵付けをしてから織りあげます。ルーツは秩父の「銘仙」という技術にあります。低速のシャットル織機を使っうので、織物の耳ができるのが特徴で、両端まで生地として使うことができます。2009年からスタートした東京造形大学との産学コラボ「フジヤマテキスタイルプロジェクト」への参加をきっかけに、2011年には自社ブランドharefuneをスタート。多工程で手間のかかるほぐし織りの技術を守りつつ、ほぐし織りにジャカードの技術を加えたほぐしジャカードなど、より高度で新しい生地の開発に精進しています。他産地とも連携し、従来のポリエステルだけでなく、綿、麻などの新しい素材も使ったほぐし織りの生地づくりにもトライしています。今後は、傘だけでなくインテリア等他分野にほぐし織りの技術を広げていくことが目標だそう。家族経営の小さな工場なので、じっくり長くおつきあいできるデザイナーさんと、時間をかけて新しい可能性を広げるようなものづくりをしていきたいたいです。
住所: 富士吉田市小明見2-20-18
電話: 0555-22-2684