2023.09.26

FUJI TEXTILE WEEK2023 布の芸術祭開催決定!


第3回となる伝統織物産業と現代アートが織りなす国内唯一の布の芸術祭『FUJI TEXTILE WEEK 2023(フジテキスタイルウィーク)』が、2023年11月23日(木・祝)-12月17日(日)にて、山梨県富士吉田市にて開催が決定しました。

FUJI TEXTILE WEEK 2023とは

FUJI TEXTILE WEEKは、伝統的な織物産業と現代アートが掛け合わされた国内唯一の「布の芸術祭」です。1000年以上続く織物の産地である山梨県富士吉田市を舞台に、糸や布などを用いた芸術表現を通じてテキスタイルの新たな可能性を模索する場として誕生しました。会期中は、国内外のアーティストが出展する「アート展」をはじめ、伝統的な織物である甲斐絹を現代的な展示で紹介する「デザイン展」、ビジネスマッチングのプログラムなど、様々なイベントが開催されます。さらに、今年は富士山の世界文化遺産登録10周年であることにちなみ、「富士山借景」企画として富士山ビュースポットの特別開放「FUJI SKY ROOF(フジスカイルーフ)」や、フォトコンテストも開催されます。

今年のテーマ「Back to Thread / 糸への回帰」

古くは江戸時代、この地域は気候や土壌の性質などの影響で農耕に適さない土地であったことから、織物産業における養蚕・撚糸・染色・織りを担う産地となりました。その後、社会の様々な変化とともに、糸の多くは他の地域からの輸入へと移り変わり、産地のものづくりは糸の仕入れに大きく影響を受けるようになりました。近年では糸の仕入れ価格高騰なども受け、生産者と消費者の意識は素材や環境問題への関心へと広がっています。今回、そのような背景を受け、素材としての糸への新たな視点や、ものづくりの原点に焦点を当てたプログラムが実施されます。

「FUJI TEXTILE WEEK 2023」プログラム紹介

「みる・ふれる・参加する」の3つの切り口から「FUJI TEXTILE WEEK 2023」の各プログラムをご紹介。メインプログラムでもある「アート展」「デザイン展」を軸に、新たな試みとして企画される参加型プログラムの開催など、盛り沢山の内容となっています。

みる

【アート展】
「Back to Thread / 糸への回帰」をテーマに、様々な文化を持った国際色豊かなアーティストが街の空き家や廃工場などを舞台に、糸や布を素材とした作品を展示します。テキスタイルの様々な表現をお楽しみください。

(参加アーティスト)ネリー・アガシ / 池田杏莉 / 沖潤子 / 清川あさみ / スタジオ ゲオメトル / 顧剣亨 / 筒 / 津野青嵐 / パシフィカ コレクティブス / ユ・ソラ / ジャファ・ラム

ネリー・アガシ / Nelly Agassi
展示会場:旧山叶
参考作品:From the exhibition “No Limestone, No Marble” “The Quiet Before the Storm” 2022
Photo:Clare Britt
出展作品タイトル: mountain wishes come true
Sound:Ryan Packard
技術協力:山梨県産業技術センター
制作協力:槇田商店

 / Anri Ikeda
展示会場:旧山叶
参考作品:「それぞれのかたりて / insid complex」mixed media installation 2022
Photo:Junpei Hosoda
出展作品タイトル: 《それぞれのかたりて / 在り続けることへ》
協力: 作品制作に、ご協力頂いた富士吉田のみなさま

沖潤子 / Junko Oki
展示会場:旧糸屋
参考作品:installation view from anthology at Hagi Uragami Museum, 2020 ©︎ Junko Oki
Photo:Yasushi Ichikawa
出展作品タイトル: 《anthology》
協力: KOSAKU KANECHIKA

清川あさみ / Asami Kiyokawa
展示会場:KURA HOUSE
参考作品:Serendipity/2023
Photo:Munetaka Tokuyama
出展作品タイトル:  《わたしたちのおはなし》

スタジオ ゲオメトル / Studio GEOMETR
展示会場:旧山叶
参考作品:Photo: Gabriel Urbanek
Photo:Jakub Precechtell
出展作品タイトル: 《Changes of the Mountain》
協力:チェコセンター東京

顧剣亨 / Kenryou Gu
展示会場:旧山叶
参考作品:© Kenryou Gu, Courtesy of Yumiko Chiba Associates
出展作品タイトル: 《Map Sampling_Fujiyoshida》
協力:Yumiko Chiba Associates、Jen XU, Patrick TSAI、株式会社オヤマダ
資料提供:富士吉田市
地図出典:国土地理院発行2.5万1分地形図、2万分1正式図
     ※出典地図を加工して作成

筒 | tsu-tsu
展示会場:旧糸屋
参考作品:《全体の奉仕者/Servant of the Whole》2022
Photo:Ryu Ika
出展作品タイトル: 《unsound dresser : 化粧箱、鳴ラナイ》
セノグラフィ:板倉 勇人
サウンドエンジニア:安齋 励應
制作補助:木下 真紀
助成: 公益財団法人クマ財団
協力:6okken、西桂織物工業協同組合

津野青嵐 / Seiran Tsuno
展示会場:旧文化服装学院
参考作品:Photo by Anne Yano
Photo:Anne Yano
出展作品タイトル: 《ねんねんさいさい》

パシフィカ コレクティブス / PACIFICA COLLECTIVES
展示会場:旧糸屋
参考作品:パシフィカコレクティブス
Photo:パシフィカコレクティブス
出展作品タイトル: 《Small Factory》

ユ・ソラ / YU SORA
展示会場:旧文化服装学院
参考作品:「日々を重ね、」 Mixed media_installation_2022
出展作品タイトル: 《日々》
協力:株式会社前田源商店

ジャファ・ラム / 林嵐 Jaffa Lam
展示会場:旧山叶
参考作品:©Axel Vervoordt Gallery and Artist
Photo:Kitmin Lee
出展作品タイトル:《あなたの山を探して》
竹製作:tomboo 石井知子
協力 : Nelson Leong

【デザイン展】
「デザイン展 – 甲斐絹をよむ」。今から1世紀前、郡内織物産地(現在の富士吉田周辺地域)で織られていた幻の織物「甲斐絹」。本企画展では、現代では再び織ることができないその貴重な織物の数々を、研究者、詩人、写真家とともに多角的な視点を通して解釈し、織物を”よむ”という新しい体験をご提供する、この産地固有のアーカイブ展です。

現在は生産されなくなってしまった伝統織物「甲斐絹」
産地の展覧会の様子 | 2021年

ふれる

【マーケット】
地域の織物工場の倉庫に眠っていた布の販売など、織物産地ならではの蚤の市「B TAN マーケット」や産地のファクトリーブランドや県内のクラフト作家が集う「ハタオリマチのクリスマス」を同時開催します。

産地のデザインプロダクトが並ぶマーケット | 2022年
「B TANマーケット」の様子 | 2022年

【ビジネス】
ファッション業界の方々やビジネス層向けの「生地展」および、産地の生産者との商談・マッチングプログラムが開催されます。ビジネス的な側面からも、産地の人々との出会いやふれあいが提供されます。

2021年開催 産地の生地見本ルームの様子
2021年開催 織物工場訪問の様子

参加する

富士山の世界文化遺産登録10周年を記念した新たな試みとして、「富士山借景」企画を実施!富士山ビュースポットの特別開放やフォトコンテストキャンペーンなどが開催されます。

【期間限定、特別な富士山ビュー! FUJI SKY ROOF】
富士山の世界文化遺産登録10周年を記念した、今年限定のプログラム。通常では入ることのできない建物の屋上などを開放する富士見塔ツアー「FUJI SKY ROOF(フジ スカイ ルーフ)」が実施されます。普段では味わえない特別な富士山を見る絶好の機会です。

【フォトコンテストキャンペーンを2期に分けて開催】
富士山世界遺産登録10周年を記念して「富士山借景」や「富士吉田の街並み」をテーマに、インスタグラムを使った一般参加型のフォトコンテンストが開催されます。第1期では、会期中に入選作品の展示を実施、また、豪華景品として、富士吉田市内の高級宿、人気ホステルの宿泊券などがプレゼントされます。
[第1期]入選作品は「FUJI TEXTILE WEEK 2023」会期中にポスターとなって会場を彩ります!
「FUJI TEXTILE WEEK 2023」の会期前に応募受付する第1期にて入賞された方の作品は、ポスターにして会期中に会場となる富士吉田市内に掲出、来場される皆さんに「富士山」「富士吉田」の魅力をお届けします。お一人さま何作品でもご応募いただけるため、この機会に、富士吉田市内にて思い思いの「富士山」や「富士吉田の街並み」を撮影して、ぜひご応募してみてはいかがでしょうか?!
[第2期]「FUJI TEXTILE WEEK 2023」会期中、隠れた富士山絶景スポット「FUJI SKY ROOF」から写真撮影をして応募しよう!
第2期は、第1期応募終了翌日から「FUJI TEXTILE WEEK 2023」の会期中にかけて応募受付が開始されます。本年、富士山世界文化遺産登録10周年を迎えたことを記念して、富士山ビュースポットの特別開放企画「FUJI SKY ROOF(フジスカイルーフ)」が初開催されます。富士吉田市内には、普段開放していない建物の屋上など、隠れた富士山絶景スポットがあります。この機会に、この特別なスポットから普段観ることのない富士山の姿を写真におさめて、フォトコンテストにぜひご応募してみてはいかがでしょうか?!

各期にて応募作品の中から厳正な選考を行い、入賞された方には、富士山のふもと 富士吉田市を存分にお楽しみいただける宿の宿泊券や、1000年以上続く織物の産地 富士吉田のテキスタイルブランドの人気製品、昭和の香りが残るレトロな雰囲気のディープスポット「西裏地域」をはしごする飲食券などがプレゼントされます。

「FUJI TEXTILE WEEK 2023フォトコンテスト」実施概要
写真テーマ:「富士山借景」または「富士吉田の街並み」
応募期間:第1期 2023年9月18日(月・祝)- 11月6日(月)
     第2期 2023年11月7日(火)- 12月17日(日)
応募方法:お一人さま何作品でもご応募いただけます
 ①Instagramで「@fujitextileweek」と「@city_fujiyoshida」 の両方をフォロー
 ②富士吉田市内から、「富士山借景」または「富士吉田の街並み」をテーマにした写真を撮影
 ③キャプション部分に「#fujitextileweek」または「#フジテキスタイルウィーク」と第1期応募「#ftw2023photo01」、第2期応募「#ftw2023photo02」をつけて投稿
(入選者プレゼント)
・グランプリ(各期1名様、計2名様)
 雄大な富士山や遊園地の夜景を目の前に望む高級宿「ハイランドリゾートホテル&スパ」1泊2日6万円分宿泊券
・準グランプリ(各期1名様、計2名様)
 富士山のふもと 富士吉田市を自由に楽しむデザイン性の高い人気ホステル「Hostel 1889」1泊2日3万円分宿泊券
・産地賞(各期1名様、計2名様)
 1000年以上続く織物の産地 富士吉田のテキスタイルブランドの人気製品
・西裏賞(各期5名様、計10名様)
 富士吉田の昭和の香りが残るレトロな雰囲気のディープスポット「西裏地区」をはしごする飲食チケット 5,000円分
選考方法:応募作品の中から厳正に審査し、受賞者を選出します。
結果発表:FUJI TEXTILE WEEK公式Instagramおよび公式ホームページにて発表を行います。
 なお、入賞された方には、第1期/応募期間終了から1週間以内、第2期/応募期間終了から2週間以内に富士吉田市公式Instagram(@city_fujiyoshida) のダイレクトメッセージにてご連絡します。
問い合わせ:FUJI TEXTILE WEEK2023 フォトコンテスト事務局 (富士吉田市役所富士山課)
 Email: fujisan@city.fujiyoshida.lg.jp

ハタオリマチの織物展示からアート作品をはじめ、ハタヤさんとのビジネスマッチングプログラムやフォトコンテストと、内容盛りだくさんで昨年よりも更に進化した今年のFUJI TEXTILE WEEK2023を体験しに、この秋~冬は是非、ハタオリマチへお越し下さい!

開催概要
名 称:FUJI TEXTILE WEEK 2023 (フジテキスタイルウィーク2023)
会 期:2023年11月23日(木・祝)-12月17日(日)
    ※期間中の月曜日(11月27日、12月4日、12月11日)は休み
時 間:10:00 – 16:00(最終受付15:30)
会 場:山梨県富士吉田市下吉田本町通り周辺地域

東京方面より
<車でお越しの方>
中央道富士吉田西桂スマートICより会場周辺まで約10分
<公共交通機関でお越しの方>
富士急行線下吉田駅降車 徒歩5分もしくは月江寺駅降車 徒歩5分
バスタ新宿から高速バスにて約1時間半→富士山駅にて降車 徒歩15分

名古屋方面より
<車でお越しの方>
東富士五湖道路富士吉田忍野スマートICより会場周辺まで約10分
<公共交通機関でお越しの方>
名鉄バスセンターから高速バスにて約4時間半→富士山駅にて降車 徒歩15分

料 金:一般 1,200円(税込)
 ※高校生以下は無料
 ※「FUJI TEXTILE WEEK総合案内所」でスタンプラリーの台紙を受け取りください。
  各会場で入場スタンプを捺印します(会期中有効)
 ※「アート展」「デザイン展」「FUJI SKY ROOF」に入場いただけます。
 ※一部、無料で参加いただけるイベントがございます。
 ※詳細は公式ホームページにてご確認ください。
購入方法:Peatixにてお買い求めください。 https://fujitextileweek2023.peatix.com/
 ※会期中は、FUJI TEXTILE WEEK総合案内所(山梨県富士吉田市下吉田2丁目16−19)でもお買い求めいただけます。
公式WEB/SNS:ホームページ: https://fujitextileweek.com
 Instagram: @fujitextileweek  https://www.instagram.com/fujitextileweek/
 Facebook: https://www.facebook.com/fujitextileweek
 X: @FUJITEXTILEWEEK  https://twitter.com/FUJITEXTILEWEEK
 公式ハッシュタグ: #fujitextileweek #フジテキスタイルウィーク #布の芸術祭

「アート展」
参加アーティスト:ネリー・アガシ / 池田杏莉 / 沖潤子 / 清川あさみ / ゲオメトル / 顧剣亨 /ブランシェ・ジムブレレ / 筒 /津野青嵐 / PACIFICA COLLECTIVES /ユ・ソラ / ジャファ・ラム (50音順)
主 催:山梨県富士吉田市
企画運営:FUJI TEXTILE WEEK 実行委員会
助 成:オランダ王国大使館
協 賛:エヌ・アンド・エー株式会社 / FSX株式会社 / FabCafe LLP / 株式会社ロフトワーク (50音順)
協 力:株式会社宗邦 / 富士吉田織物協同組合 / 一般財団法人 ふじよしだ観光振興サービス /富士吉田市商業連合会 / 富士吉田商工会議所 / 株式会社ふじよしだまちづくり公社 /山叶株式会社 / 山梨県 (50音順)


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富士吉田市・西桂町までのアクセス

  • 東京から電車
    富士吉田市へ
    新宿駅-(JR中央本線1時間40分、特急60分)-大月駅-(富士急行線50分)-「富士山駅」「月江寺駅」「下吉田駅」
    西桂町へ
    新宿駅-(JR中央本線1時間40分、特急60分)-大月駅-(富士急行線35分)-「三つ峠駅」

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    西桂町へ
    バスタ新宿-(中央高速バス【新宿~富士五湖線】1時間40分)-「中央道西桂バス停」

    東京から車
    富士吉田市へ
    東京-(中央自動車道90分)-河口湖IC
    東京-(東名高速道路90分)-御殿場IC-(国道138号山中湖方面20分)須走IC(東富士五湖道路25分)-富士吉田IC
    西桂町へ
    東京-(中央自動車道80分)-都留IC-国道139号線富士吉田方面20分