2025.03.23
URA PROJECT EXHIBITION コレクション# 1
富士吉田ではじまった新らしい試み「URA Project」から展示のお知らせです。
URA(裏) Project は、「裏面」や「内部」を意味する新しいプロジェクトです。平安時代から続く山梨県富士吉田 市の織物業の、豊かな表現力と技術を讃えるとともに、インターナショナルなコラボレーションによって、手工芸に よるテキスタイルのまだ見ぬ可能性や、新しい用途や市場を探るなど、織物業への継続的なサポートの促進を目指し ています。URA Project は、2023 年にオランダ・アイントホーフェンのデザインスタジオRaw Color を迎えてこれまでリサー チと実験を続けてきました。今回の展示では、Raw Color がデザインし、富士吉田市の3 名の熟練の織り手によって 製作された「URA コレクション#1」を発表。貴重な歴史的な資料なども合わせてご紹介します。コレクションデビューの会場は、代々木上原の「などや」です。2024 年秋にMiele と「FIRST PLACE」を立ち上げ、 都会の真ん中で古い 一軒家を作り替えながら、そこに来る人々とキッチンを囲みながら未来を考えるプロジェクト を始めています。都市と地方、農業や産業、建 築や工芸に対する認識を解体し再構築するというアプローチは、 URA project が行うテキスタイルの探究と重なります。
会期:3 月26 日(水)11:00 – 18:00 / 3 月27 日(木)11:00 – 17:00 3月28日(金)、29日(土)9:00-18:00
会場:nadoya yoyogiuehara
〒151-0066 東京都渋谷区西原3-19-3
【DESIGNER】
RAW COLOR
グラフィックデザイン、写真、プロダクトデザインの分野を融合させ、色を具現化することを目的に、デ ザインの枠を超えて活動しています。オランダ、アイントホーフェンに拠点を置くスタジオから、ダニエラ・ テル・ハールとクリストフ・ブラッハはチームと共に、自主プロジェクトや受託プロジェクトに取り組ん でいます。
【WEAVERS】
舟久保織物
大正13 年に創業以来、傘生地を中心に様々な生地・模様を織り続けており、ぼかしたような柔らかな表 現が美しい「ほぐし織」を得意としています。引き継がれてきた伝統技術の継承とほぐし織の技術の進歩 に挑戦し続けています。
Tenjin Factory
70 年以上の歴史があり、今ではほとんど使われていないシャトル織機を用い、長年培った技術を生かして、 自然の生態系への影響や土壌汚染が少ないリネン生地を作っています。環境に配慮をし、日常生活に調和 する生地の制作に注力しています。
渡小織物
創業75 年の富士吉田で三代続くネクタイ生地専門の織物工場です。ネクタイ生地を織るジャガード織り は、表と裏で表情が違うのがひとつの特徴です。ネクタイというプロダクトでは表現できなかった、生地 の表と裏の面白さを活かした新たなテキスタイルとしての在り方を模索しています。