ハタオリマチで、ファクトリーブランドを営む12の工場が集まって、ヤマナシハタオリトラベルとして活動しています。
このハタ便コラムでは、ヤマナシハタオリトラベルのメンバーたちが、工場の日々のこと、ファクトリーブランドに込めた思い、商品のひみつ、家族のこと、、、などなど、それぞれに綴っていきます!
ぜひ、じっくり読んでいただき、ハタヤの日々を身近に感じていただけたらうれしいです。

2017.03.10

リネンの織物工場から、育てるリネンのこと。


こんにちは。テンジンファクトリーの小林貴子です。
初めてのハタ便コラムです。

私たちのブランド、ALDIN(アルディン)とTENJIN Factory(テンジンファクトリー)では、リネンの織物製品をつくっています。

自社のブランド、ALDINをスタートしたのは2000年でした。
こちらの写真は、初めてリネンの生地を織った、記念すべき試作品です。

ALDINを始める以前は、シルクを中心とした織物工場でした。そのため、当時の自社工場ではまだリネンをタテ糸に使うことができず、コットンをタテ糸に、リネンをヨコ糸に使った生地からスタートしました。
キッチンクロスやタオルなど、ヨーロッパをお手本に、生活の中で長く使っていただけるリネン製品をつくりたい、という思いはスタート当時から変わりません。
その後、リネンを織るための技術を一歩ずつ研究し、現在ではリネン100%の織物を中心に製品づくりをしています。

 ALDINの最初期の製品たち

麻の織物、と聞くとどんなイメージがあるでしょうか?ごわごわチクチクする、かたい、シワになりやすい、、といったイメージをもたれている方も多いのではないでしょうか。

一言で「麻」といっても麻にはたくさんの種類があり、リネン(フラックス・亜麻)、ラミー(苧麻)、ヘンプ(大麻)、ジュート(黄麻)などが代表的なものです。それぞれ繊維の元となる植物が違うので、その繊維で織られた生地にも違った特徴があります。日本やアジアで使われてきた歴史はラミーやヘンプの方が長いので、日本で「麻」というとそのイメージが定着しているのだと思います。
私たちが生地づくりに使用しているリネンは、青白い花を咲かせる繊細な植物で、ヨーロッパでは最も古くから使われてきた繊維です。繊維がとても細く、柔らかいため、下着にも使われるほど、肌触りが良いのがリネンの特徴です。

また日本では、麻は「夏の素材」、というイメージが強いと思いますが、ヨーロッパではリネンの製品は、夏は涼しく、冬は重ねて暖かく、一年中使える織物として生活の中にあります。
冬も暖かい、その理由は、リネンの繊維が中空構造になっていることにあります。
繊維の中に空気を貯めておくことができるので、あたたかさを保つことができるのです。
また、リネンはこの中空構造のおかげで、吸湿性・速乾性にも優れています。
さっと水分をとってくれて、部屋干しでもすぐ乾くので、リネンのクロスやタオルは忙しい生活の中でも、とても快適にお使いいただけます。
また、あまりイメージがないかもしれませんが、リネンのバスタオルもとても人気です。
吸湿性がよく、すぐ乾くことに加えて、パイルのタオルと比べて薄く収納性が良いことも魅力になっています。

繊細なリネンの繊維。「亜麻色」という言葉の元になった自然の色です。

もうひとつの大切なリネンの特徴は、洗えば洗うほど、肌に馴染むやわらかさに育っていくことです。
高級な生地の製品を買うと、傷むのが怖くて洗うのを躊躇してしまう、というお声をときどき耳にします。でも、リネンの場合は、ぜひどんどん洗って、その変化を楽しんでいただきたいのです。
リネンはもともと水に濡れると強度が増す丈夫な繊維で、洗うたびにその肌ざわりは良くなり、やわらかく変化していきます。

こちらの写真の、一番左が新品のキッチンクロス、真ん中が5年間使ったもの、右が10年間使ったものです。

手で触れてみると、10年使ったキッチンクロスは、なんともいえない、しっとりとしたやわらかさがあり、触れるだけでほっとするような、あたたかみが感じられます。使えば使うほど、ずっと触っていたくなるような、心地よい質感に育っていきます。

クロスの色は、洗いこむことで少しずつ白くなっていくのですが、その色の落ち方には、先染めならではのヴィンテージ感があります。先染めというのは、糸を先に染めてから織ることで、山梨、富士吉田の産地の特徴でもあります。このクロスの場合は、ブルー・茶・紫…といくつかの色に染めた糸を使って、チェックの柄を出しています。生地に後から柄をプリントしたものとは違い、糸の1本1本が染まっているので、色の落ち方が美しく、時が経つほどに変化を楽しむことができるのです。

私たちは、製品をとおしてリネンの良さをお伝えしたいという思いから、日々、1本の糸から丁寧に生地を織り、生活の中で長くお使いいただけるものづくりを心がけています。
5年、10年と長く使って育てていただき、使い込むほど増していくリネンの良さを、実感していただけたらとても嬉しいです。

TENJIN-FACTORY / ALDIN (BRAND)
〒403-0004 山梨県富士吉田市下吉田7-29-2
電話 0555-22-1860  FAX0555-23-8124

ALDINは、3月14日(火)~20日(月)まで、青山スパイラル1階ショウケースで開催されるヤマナシハタオリトラベルに参加します!
新作商品をご紹介しますので、ぜひお越しください♪

ヤマナシハタオリトラベル
-TEXTILE FACTORY BRANDS MARKET 2017-
期間:2017年3月14日(火)-3月20日(月)
時間:11:00-20:00
入場:無料
会場:ショウケース(Spiral内)
〒107-0062 東京都港区南青山5-6-23 5-6-23
Minami-Aoyama, Minato-ku, Tokyo


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  • ヤマナシハタオリトラベル

    ヤマナシハタオリトラベル

    富士吉田市・西桂町の織物会社によるファクトリーブランドが集まり、ハタオリマチのプロモーションを兼ねた販売イベントを企画している。kichijitsu・光織物有限会社/Bride ale・宮下織物株式会社/NEGENTROPY with 田辺織物・有限会社田辺織物ALDIN・TENJIN-FACTORY/kai's・株式会社前田源商店/槇田商店・株式会社槙田商店/harene・舟久保織物/TORAW・有限会社渡小織物/HADACHU ORIMONO・有限会社羽田忠織物/富士桜工房・山崎織物株式会社/MUTO・武藤株式会社/KAIKIZA・株式会社甲斐絹座

 

  • 2017

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