東京造形大学デザイン学科テキスタイル専攻の元教授 大橋 正芳さんが注目する、全国のテキスタイルをはじめとした展示紹介コラムです。「テキスタイル老師ぶらり旅」略して「テキぶら」どうぞお楽しみください。

2018.06.21

東京造形大学付属美術館


「テキスタイル老師 ぶらり旅」・・・
ヘッダーの画像は、2013年の私の退職記念展(てーねん退職です)「大橋正芳染色展」の会場で、高須賀活良さんが撮ってくれた1枚です。左右の青い模様のバナーは、若いころのスクリーンプリントの作品で、記念展には展示しませんでしたがオープニングの会場に飾られていました。あれからすでに5年が過ぎてしまったのですね。

大橋正芳 染色展(2013.6.17-7.13)

会場は東京造形大学付属美術館でした。建物は、白井晟一が残した設計原案を基に建てられました。入り口を入ると正面に小さな空間があり、主な展示室は左右2室に分かれています。記念展では、右に作品、左に「出雲藍板締め」の研究成果を展示しました。

作品展示の1部

藍板締め展示の1部

鈴木マサル先生が構成してくれたオープニングパーティー会場。テーマは「大橋正芳青の時代」!?

展示会場の美術館


http://www.zokei.ac.jp/museum/

 

白井晟一の「原爆堂」展(2018.6.5-6.30)

ところで、南青山のギャラリー5610で「白井晟一の『原爆堂』展 新たな対話に向けて」が開かれています。設計図や模型の展示、新たにつくられたCGで「原爆堂」が再現されています。「堂は直径九米程の円筒が、眼にみえぬほど静かに流れる澄明な水の中から、一辺二十三米の方錐を貫通するという形をとった」(白井晟一「原爆堂について」1955より)・・・造形大の美術館と形の共通項を感じます。もちろん、規模も目的も違うのですが・・・。


(展覧会パンフレットより)
http://www.deska.jp/onview/6021.html

原爆堂(TEMPLE ATOMIC CATASTROPHES)は第五福竜丸事件の1954年、建築分野から唯一人白井晟一が核をテーマに発表した作品です。会場で読んだ「悲劇のメモリィを定着する譬喩としてではなく永続的な共存期待の象徴をのぞむには、貧しくともまず、かつて人々の眼前に表れたことのない造型のピュリティが何より大切だ」(白井晟一「原爆堂について」1955より)という言葉が印象深かった、です。


この記事を書いた人



  • 正芳大橋

    大橋正芳

    東京造形大学でテキスタイルデザインを学んで4年+卒業とともに大学に残って46年=50年の造形大人生。リタイアしても「こんなの見てきたよ!」をまだまだ続ける老元教師。日本の手仕事を守り、伝える「手仕事フォーラム」の共同代表。

 

  • 2018
  • 2017

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